普段は美少女イラストを作成していますので、どんなことを考えながら作っていたかを交えながら、制作過程を紹介します。
ラフ
ラフとは絵の制作を本格的に進める前の設計図のようなものです。
今回はご依頼ではなく、自主制作ですので、ささっと描いて大枠のイメージが固まったら次の工程に進みます。
ちなみに、私はイラスト作成時にその絵で表現したいテーマや、目的を1つ決めてから描き始めるようにしています。色を重視するのか、シチュエーションを重視するのか、構図を重視するのか……などなどです。今回のイラストでは構図を重視して、視聴者側が見ていて気持ちがいいイラストを目指して作成しました。
人間の習性として左上から「視線が始まることが多い事」や、「顔に注目しやすい事」、「描き込み量のコントラスト」や「明暗のコントラスト」などなど、視線誘導に使える知識を総動員して構図を考えます。
そういった事情があるので、ラフ作成は簡単に見えて一番脳を使う工程だと感じています。
3D素体作成
イラストによってはこの工程は省略することもありますが、今回は難しいポージング、構図だったので、時短のためにもここで一旦3Dモデルを使用して大まかなイメージを整えます。
線画、色分け
今回は自主製作だったので「下書き」工程は飛ばして「線画」工程に進みました。
今回のイラストではLive2Dにも対応できるようパーツ毎にレイヤー分けをしていたため、線画だけでみると何が何だかわかりづらくなっていますが……
パーツ毎の「色分け」も表示すると普通に表示されます。
着彩
線画以降は基本的にひたすら作業なので、黙々と進めていきます。
カゲと、ハイライトを塗ります。今回は最終的にエフェクト多めで仕上げる予定だったので、カゲはざっくりと塗りました。そのイラストの最終形を意識して、作業を効率的に進めていきます。
仕上げ
最後に前景と後景にエフェクトを加筆し、全体的なライティング調整を行ったら完成です。
今回はラフ時点で完成イメージまでハッキリ意識していたので、あまり関係ないですが、エフェクトの入れ方も明暗差や色相差などを意識しつつ、視線を誘導しています。
以上で、美少女イラストのメイキング紹介を終わります。イラスト作成のご依頼を検討中の方はお気軽にお問合せフォームよりお尋ねください。